この記事では、2021年後半から2022年初頭に予定されている、パトロン請求の新しいオプションのテストに関するよくある質問を紹介します。クリエイターにとっての変更は当面はありません。
目次
オーバービューとロジスティクス
請求における変更点は?
すぐに何かが変わるわけではありませんが、Patreonは新しいパトロン請求モデルをテストしており、2022年には現在のクリエイターにオプションとして提供する予定です。現行の毎月1日に請求が行われるモデルでは、月末にかけて登録した場合でも翌月1日に再び請求されることになるので、多くのパトロンが「二重請求」されたように感じています。そこでPatreonは何人かのクリエイターと共に、この新しい請求モデルをテストする準備をしています。順調に進めば、テストを拡大し、最終的には2022年にオプション化します。
新しいモデルは、既存の請求にいくつかの新しい機能が加わったハイブリッドです。近い将来、この機能を利用するクリエイターにとって、このモデルがどのように機能するかを説明します。
- クリエイターの既存のパトロンには何も変更はありません。これまで通り毎月1日に請求されます。
- Patreonで初めてクリエイターにサブスクリプション登録をした新規パトロンは、登録した日と同じ日が毎月の更新日となります。
- 既にクリエイターにサブスクリプション登録しているパトロンが、新しいモデルを選択したクリエイターにサブスクリプション登録をした場合、すべての料金が最も古い既存のサブスクリプションの開始日と同じ日の請求になり、月額請求書が1つにまとめられます。
- クリエイターはこれまでと同じように、月々の自動支払いを引き出すことができます。
- 支払い手数料が引き上げられることはなく、追加の料金も発生しません。
このモデルはいつ導入されますか?このモデルの利用は必須ですか?
クリエイターにとっての変更は当面はありません。ごく少数のグループでこの新しいモデルのテストを開始し、様々な問題を発見し解決することで、より多くのクリエイターにパイロット版を提供することが可能になります。徹底的に検証を行い、気づいた点を調整した後、2022年中に新しいモデルがオプションになる予定です。
テスト中のモデルでは、新規パトロンはどうなりますか?
他のクリエイターをサブスクリプション登録していない新規パトロンは、登録した日が毎月の請求日となります。たとえば、あるパトロンが1月12日に登録した場合、毎月12日に再度請求が行われます。想定される方法で請求されるので、キャンセルの減少に繋がります。
複数のクリエイターをサブスクリプション登録しているパトロン(「マルチパトロン」)が、新モデルを使ってクリエイターを登録した場合、どうなりますか?
マルチパトロンが支払うすべての料金は1つの月額請求書にまとめられ、最も古い既存のサブスクリプション登録の開始日が更新日となります。こうすることで、パトロンは月毎に1つの請求書を把握するだけでよく、クリエイターは追加の支払い手数料の発生を防ぐことができます。
たとえば、あるパトロンに毎月1日更新のクリエイターAからの請求があり、新モデルを利用しているクリエイターBの登録を15日に行うとします。パトロンは、翌月の1日に両方のサブスクリプションが更新される前は、クリエイターBに2週間だけアクセスすることができるので、登録時にはその2週間分だけを支払うことになります。その後は毎月1日に両方のクリエイターに対し1か月分の支払いを行います。
日割り計算は、一部のクリエイターにとってはうまく機能しますが、そうでないクリエイターがいることも承知しています。多くの理由のうちの1つとはなりますがこのような理由から、この新しい請求モデルを希望するクリエイターにはオプションとして提供したいと考えています。
請求を変更するメリットは何ですか?
- 新規パトロンにわかりやすくするためです。前払い制のクリエイターをサブスクリプション登録しているパトロンは、登録日に請求され、(1ヶ月分の特典を受け取る前の)翌日1日に再度請求されると、誤って二重請求されているように感じます。これはパトロンから信頼を低下させ、しばしばメンバーシップのキャンセルにつながります。
- クリエイターは月を通じてPatreonを宣伝できます。パトロンが二重請求されていると感じるのを避けるために、月の後半にPatreonをオーディエンスに宣伝することを避けているという声が多くのクリエイターから寄せられています。
- パトロンのコンバージョン率が向上する(あなたのページにアクセスしたユーザーからの登録が増える)可能性があります。パトロン登録は月末に近づくにつれて減少傾向にあり、クリエイターのサブスクリプション登録を検討している人々は登録を行わずに退出するというデータがあります。
- クリエイターは、混乱したパトロンからのメッセージや返金リクエストに応える時間を減らし、作品に多くの時間をかけることができます。
- ギフトやトライアルメンバーシップなど、とても要望の多い機能が使用可能になります。 Patreonのすべてのシステムは、毎月1日に請求が行われるモデルのサイクルに基づいてパトロン限定コンテンツへのアクセスを許可するように設定されています。現在の状況では、ギフトカードの交換は毎月1日に行わなければならず、そうでなければ1ヶ月のうち一部しか利用できません。
パトロンへの請求日が毎月存在しない日(つまり31日)の場合はどうなりますか?
翌月の最終利用可能日にパトロンへの請求が更新され、その日が今後の月額請求日となります。1月30日に登録した人は、2月28日に更新され、その後は毎月28日が更新日となります。
年間メンバーシップはどのように機能しますか?
このパイロット版の第一段階は、年間メンバーシップを提供していないクリエイターに焦点を当てています。今後の段階で年間メンバーシップへのサポートを追加した時点で、年間メンバーシップをサブスクリプション登録する新規パトロンは、登録日から1年後が更新日となります。たとえば、あるパトロンが2021年11月3日に登録した場合、(現在のように2022年12月1日ではなく)2022年11月3日が更新日となります。今後の段階では、年間プランで複数のクリエイターをサブスクリプション登録しているパトロンや、または年間プランと月間プランの両方でクリエイターをサブスクリプション登録しているパトロンがどうなるかを検討していきます。
既存のパトロンがサブスクリプション登録をキャンセルし、クリエイターがハイブリッド請求を選択した後に再度サブスクリプション登録した場合はどうなりますか?
パトロンのサブスクリプション登録は、新規のサブスクリプション登録として扱われ、登録日が更新日となります(他のクリエイターへのサブスクリプション登録をまだ行っていない場合)。
特典の提供
毎月1日に請求を行なっているクリエイターです。月間を通じて会費が入ってきた場合、どのように特典の提供状況を把握するのでしょうか?
テストと確認を重ねる中で、毎月1日の請求によって特典を提供するクリエイターのことを念頭に置いています。こういったクリエイターと協力して、どのようなツールやリソースの改善がこのモデルを機能させるために必要かを理解していきます。
パトロンが特典提供後の最初の1ヶ月に会費をアップグレードまたはダウングレードしたらどうなりますか?
現在行われているように、アップグレードを行ったパトロンには未払いの金額が直ちに請求され、すぐに高い方のランクにアクセスすることができます。ダウングレードを行った場合は次の請求日まで元のランクに残ります。アップグレードまたはダウングレードしても、パトロンへの請求日は変更されません。
日割り計算
日割り計算とは?
日割り計算とは、パトロンがアクセス権を得た日数に比例して課金されることです。パトロンが複数のクリエイターをサブスクリプション登録している場合、現在テスト中の新しい請求モデルでは、チェックアウト時に発生する可能性が高いです。たとえば、あるパトロンが、更新日が1日のクリエイターAをサブスクリプション登録していて、その後クリエイターBのサブスクリプション登録を15日に行う場合、これらの2つの料金は組み合わされ、最も古い既存のサブスクリプションの日付(1日)に更新されます。請求が更新される前、最新のクリエイターへのアクセスは2週間しかないため、請求は2週間分のみに減額されます。
日割り計算は、一部のクリエイターにとってはうまく機能しますが、そうでないクリエイターがいることも承知しています。多くの理由のうちの1つとはなりますがこのような理由から、この新しい請求モデルを希望するクリエイターにはオプションとして提供したいと考えています。
パイロット中のマルチパトロンは、日割り計算がチェックアウト時に行われるのはなぜですか?私の過去のカタログに全額の料金を払わずにパトロンがアクセスできるというですか?
部分的な月の日割り計算は、一部のクリエイターにとっては良い解決策でも、他のクリエイターにはそうではないことを承知していますので、今後もパイロット版でテストを重ねていきます。今回の請求方法の変更により、初月で解約するパトロンが減る(長期的なパトロンの定着率が改善する)ことで、長期的にはクリエイターにとっての価値が高まることを期待しています。その後、日割り計算を望まないクリエイター向けのオプションの検討を開始し、新しいモデルに参加していただけるような解決策を見つけられるか確認します。
パトロンが月末近くに低価格ランク(つまり$1)のサポートを行った場合はどうなりますか?それはどのように日割り計算されますか?
現在、パトロンに請求できる最低金額は$1です。パイロット期間中はごく一部のパトロンにのみ適用されますので、広範囲に問題が発生することはないと考えています。
マルチパトロンにどのランクを日割り計算できるか、いくらにするかを決定できますか?
パイロット期間中は、複数のクリエイターをサポートしているパトロンは、更新日(最も古い既存のサブスクリプション登録の日付)までの残り期間に応じて、すべてのランクが日割り計算されます。
テストと確認を重ねた後、日割り計算を望まないクリエイター向けのオプションの検討を開始し、新しいモデルに参加していただけるような解決策を見つけられるか確認します。
パイロット
パイロット版に参加するクリエイターはどのように選びましたか?
パイロット版の第一段階は、請求モデルの変更に興味を持ち、テストと確認を通じてPatreonと緊密に協力してくれる一握りのクリエイターと進めています。ごく少数のグループと開始して、問題が発生するごとに検証を行い解決策を見つけた後に、より多くのクリエイターを招待したいと考えています。順調に推移していることを確認してからのみ、より多くのクリエイターに参加してもらいます。パイロットの拡大時に参加を希望する場合は、こちらから登録してください。
オプション性
すべてのクリエイターにとって新しいモデルがオプションである場合、両方のモデルを利用するクリエイター達をサブスクリプション登録しているパトロンにとって、組み合わせ請求書はどのように機能しますか?
新しいハイブリッドモデルに参加していないクリエイターのサブスクリプション登録が既存の最も古いものであるパトロンは、全ての新規の月額メンバーシップは、最も古いサブスクリプション登録に統合され、毎月1日に更新されます。
最初にハイブリッド請求を行うクリエイターをサブスクリプション登録し、その後ハイブリッド請求を行わないクリエイターをサブスクリプション登録した場合、請求書は最大で月2回となります。ハイブリッド請求を行うクリエイターへのすべてのサブスクリプションは1つの請求書にまとめられ、他のすべては毎月1日の請求書にまとめられます。パトロンは1ヶ月に1回のみ請求書を受け取るためこの一つの例外は稀なことであり、これはハイブリッドモデルをオプションとして提供した結果です。